経営戦略,マーケティング,IT活用のトータルコンサルタント アオヌマ経営情報研究所 青沼泰彦
経営用語集【クラウド・コンピューティング】
クラウド・コンピューティング
クラウド・コンピューティングとは,インターネットなどのネットワーク上に機器や回線を構築してソフトウェアやデータを保存することにより,社内と社外から利用できるようにしたコンピュータの運用形態である.
クラウド上で提供されるサービスを利用することにより,社内・社外からシステムにアクセスでき,データのリアルタイム把握や一元的な管理が可能になる.
また社外ネットワーク上にデータを保存することにより,社屋が災害に見舞われた場合でも大切なデータは別の場所で守られているため,情報資産の継続的な管理やリスク管理という面でのメリットもある.
高度なセキュリティ対策を備えたサービスを利用することにより,脅威や脆弱性などのリスクに対して頑強なシステムを構築できる.
クラウドは,サービスモデルにより下記の3種に分類される.
またクラウドは実装形態(クラウドサービスの利用機会の開かれ方)によって、下記の4種に分類される.
- プライベートクラウド・・・同一組織に属する者にのみ利用機会が開かれたクラウド
- コミニティクラウド・・・業界団体や特定のコミュニティに利用機会が開かれたクラウド
- パブリッククラウド・・・一般公開され、利用規約を承諾し登録すれば誰でも使えるクラウド
- ハイブリッドクラウド・・・複数のクラウドの実装モデルを組み合わせたもの
システムをクラウドに移行することにより,コスト削減や新たな価値の創出につなげることが期待できる.
- ハード・ソフト・データベースライセンスなどのICTインフラコストの削減
- クラウドが提供するサービスを利用することにより開発に関わる生産性が向上
- 障害発生などダウンタイムの削減
- 新たな機能やアプリの素早い投入