経営戦略,マーケティング,IT活用のトータルコンサルタント アオヌマ経営情報研究所 青沼泰彦
経営用語集【EC(電子商取引)】
EC(電子商取引)
インターネットを利用して、受発注がコンピュータネットワークシステム上で行われる商取引で、BtoC-EC(消費者向け電子商取引),BtoB-EC(企業間電子商取引),CtoC-EC(個人間電子商取引)などがある.
【ECの定義】
OECDでは,広義(BROAD definition)および狭義(NARROW definition)のECの定義を行っている。
- 広義 EC…「物・サービスの売却あるいは購入であり、企業、世帯、個人、政府、その他公的あるいは私的機関の間で、コンピュータを介したネットワーク上で行われるもの。物・サービスの注文はこれらのネットワーク上で行われるが、支払いおよび配送はオンラインで行われてもオフラインで行われても構わない。」
- 狭義 EC…「物・サービスの売却あるいは購入であり、企業、世帯、個人、政府、その他公的あるいは私的機関の間で、インターネット上で行われるもの。物・サービスの注文はインターネット上で行われるが、支払いおよび配送はオンラインで行われてもオフラインで行われても構わない。」
コンピュータを介したネットワーク上か,インターネット上かの違いであり,広義のECは、企業間専用回線やEDIなどインターネット以外のネットワーク上で行われる取引を含んだものといえる.
国内では時系列的な調査として,経済産業省が「電子商取引に関する市場調査」を行っている(平成10年度から).
令和元年(2019)年度の調査結果では
- BtoC-EC(消費者向け電子商取引)…市場規模は19.4兆円(前年比7.65%増)で,EC化率は6.76%
- BtoB-EC(企業間電子商取引)…市場規模は353.0兆円(前年比2.5%増)で,EC化率は31.7%
- CtoC-EC(個人間電子商取引)…市場規模は1兆7,407億円(前年比9.5%増)
と推計されている.