(※ 米国生産性品質センター:American Productivity and Quality Center)
ベストプラクティス(最善の手法)となる業務プロセスを示したもの.
基幹プロセスと支援プロセスに大別され,それぞれ上位フレームワークから下位フレームワークに詳細化されている.
上位フレームワークの基幹プロセスと支援プロセスは以下の通り.
(APQC Process Classification Framework ver7.2.0より)
・基幹プロセス
(基幹業務プロセス:OPERATING PROCESSES)
1.0 ビジョンと戦略の開発
2.0 製品・サービスの開発と管理
3.0 市場と製品とサービス
4.0 製品の提供
5.0 サービスの提供
6.0 顧客サービスの管理
・支援プロセス
(管理・支援サービス:MANAGEMENT AND SUPPORT SERVICE)
7.0 人的資源の開発と管理
8.0 情報技術の管理
9.0 財務資源の管理
10.0 資産の取得・構築・管理
11.0 企業リスク,コンプライアンス,修正,修復力の管理
12.0 外部関係の管理
13.0 ビジネス機能の開発と管理
これら上位プロセスは下位プロセスにブレークダウンされ詳細化されている.
1.0 ビジョンと戦略の開発
|_1.1 事業コンセプトと長期ビジョンの定義
|_1.1.1 外部環境の評価
|_1.1.1.1 競争の分析と評価
|_1.1.1.2 経済動向の特定
|_1.1.1.3 政治や規制問題の特定
|_1.1.1.4 新しい技術革新の評価
|_1.1.1.5 人口統計の分析
|_1.2 事業戦略の開発
|_1.2.1 全体的なミッションステートメント(社是)の開発
|_1.2.1.1 現在の事業の定義
|_1.2.1.2 ミッションの策定
|_1.2.1.3 ミッションの伝達
|_1.2.2 目的達成のための戦略代替案の評価
|_1.2.2.1 戦略代替案の定義
|_1.2.2.2 各代替案のインパクトの評価と分析
|_1.2.2.3 持続可能な戦略の開発
|_1.2.2.4 国際サポートと共有サービス戦略開発
|_1.2.2.5 無駄がなく継続的な改善戦略の開発
(以下略)
内容は随時バージョンアップされており,最新版はAPQCのWebサイトで閲覧できる.
※APQCのプロセス分類フレームワーク
【活用方法】
・ベンチマーキングの基準として利用する
・業務分析や、業務改善・改革を行う際の参照モデルとして利用する
・自社と他社とのプロセスの違い,不足しているプロセスの確認などを行う
・戦略を立案する際の実施手順の確認に利用する