マルクス経済学と現実

堀江 忠男 (著)「マルクス経済学と現実―否定的役割を演じた弁証法」 (学文社 1979年)

堀江忠男(1913-2003)氏は、経済学者にして、元ベルリンオリンピックのサッカー日本代表で、NHK「そのとき歴史が動いた」でも、その活躍ぶりが紹介されました。

本書は、実は学生時代の教科書ですが、いまだに書棚に鎮座しています。
内容はマルクス経済学の理論的な過ちを、徹底的に批判したものです。

マルクス経済学の基本的な理論である利潤率低下法則や、恐慌論、そして弁証法的な方法そのものに誤りがあり、経済の現実と乖離していることが、実証的に解き明かされています。

この書をいまだ棄てられないのは、次の一文があるからです。

「円という貨幣(かね)が悲しみの
もとなれば
幸(さち)と呼ぶ貨幣(かね)
使う世つくらむ」

経済学者としての、著者の信念が込められた言葉です。

(2008年6月18日)

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です