D.カーネギー(著),市野 安雄(訳)「話し方入門」
自己啓発本としてあまりにも有名な「道は開ける」、「人を動かす」の著者であるデール・カーネギーの原点ともいうべき著作です。
話し方教室の講師であったカーネギーは1926年に”Public Speaking and Influencing Men in Business”を著していますが、それを編纂し直したものが本書です。
カーネギーは、良い話し手になるための秘訣として次のような要素をあげています。
・勇気と自身を養うこと
・周到に準備すること
・有名演説家に学ぶこと
・わかりやすく話す
・聴衆に興味を起こさせる
・言葉づかいを改善する
他にも、態度と人柄について、スピーチの始め方・終わり方などについて、具体的にどのように行動すればよいのかが説かれています。
「自分の個性を最大限生かしたいと思うなら、しっかり休養してから聴衆の前に現れましょう。疲れた話し手には人を引きつける力も魅力もありません。」(第7章 話し手の態度と人柄 より)
本書でカーネギーが述べている内容は、ほとんどそのまま現代でも通用するものです。
プレゼンテーションにおいても、「話し方」が聞き手に最も大きな印象を与えます。
話し方を学ぶことに抵抗を感じる人が多いようですが、ひとつの技術、技能として学びたいものです。