椎名 誠(著) (朝日新聞出版 2015)
写真誌「アサヒカメラ」に連載された「シーナの写真日記」を単行本にまとめたもの。
(アサヒカメラは2020年7月号で休刊となっている)
文章はもちろん、写真も椎名誠氏自身によるもので、フィルムカメラで撮影されたモノクローム写真である。
世界を旅して出会った人物や風景の写真と、その時々のエピソードが綴られている。
マイナス40度にもなるロシアの極北の地や、南米の犯罪のにおいのする場所など、一般の旅行者は訪れない土地が多い。
人々の日常や自然の息づかいが伝わってくるように感じるのは、椎名氏がその土地に溶け込んでいるからであろう。