人を幸せにする写真 幸せになれるかもしれないと思ったあの日のこと

ハービー・山口(著)(TWO VIRGINS 2022)

写真家ハービー・山口氏のフォトエッセイ集。
カメラ誌CAPA連載の「You are a peace of art.」を再構成したもの。

タイトルの通り、「人を幸せにする写真」を撮り続けているハービー氏のエッセンスが凝縮されている。

ハービー氏は、スナップ・ポートレートというジャンルを確立した写真家であるが、どの写真も見ていて心地よい。

写っている人のまなざしが、見ている人をも幸せな気持ちにさせる。

それは、撮っているハービー氏自身が、「人の幸せを祈ってシャッターを切る」からであろう。

「自分の命が、人生が何かに救われたという経験があるのなら、その何かをずっと大切にしていく人生を設計したら良いんじゃないかな」。
(まえがき より)

「写真する」ことは、インスタ映えするためではないことを思い起こさせてくれる。